癒しを求めて

癒しを求めて

■男は「ツライ…」という生き物である。

「なんで彼女がいるのにキャバクラに行くの?」
「奥さんや子どもをほっといて遊ぶなんて!」

そういう女性側の声もよく理解しているのだが、隠れてでもついつい足を
伸ばしてしまうキャバクラ…。
一人身であれば「こんなに金を使うなんて…」と思うし、相手がいるなら
「バレたら怒られるかもしれない…」と思いはするのだが、
特に行ってしまいがちなタイミングは『疲れている時』。

「どうして疲れている時にわざわざ遊びに行くの?」
と思うかもしれないが、理由はいたって単純。

【癒しが欲しいから】―――この一言に尽きるのだ。

***

仕事のストレスに耐えながら

頑張った自分へのご褒美として

朝起きてちゃんと準備をして会社に行き、理不尽な無茶振りにもどうにか耐え、定時を過ぎても残った仕事と向き合い、他の人の帰る姿を見送りながら残業をこなし…。

そうやって頑張った結果、男はついこう思ってしまう。
「今日は…キャバクラに行こう」
そうして残りかすのようなやる気をどうにかかき集めて仕事終わらせ、意気揚々とキャバクラに足を運ぶのだ!!

お店へ向かっている間はアドレナリンが出まくりで、ついスキップをしそうな時だってある!
「馬鹿じゃないの?」と思われても仕方がないが、男はそういう生き物である。

可愛いキャバ嬢に囲まれながら「仕事が大変でさ~」「でもどうにか終わったよ」
「もう今日は疲れちゃったな~」なんて話すと、みんな俺にニコニコの笑顔を向けながら
その疲れをねぎらってくれる。

「お仕事お疲れ様!よく頑張ったね!」
「そんな大変な仕事、毎日するなんてすごいじゃん!」
「お疲れ様だね~、ここで疲れを癒して明日も頑張ろう♪」

可愛い女の子に見つめられながらこんな言葉をかけてもらうだけで、なんだか疲れが本当に
なくなった気がするのが男の不思議な考えである。

***

日々の疲れを癒す為なので

「今日もお疲れ様!いつも頑張っているね♪」
な~んて声をかけてくれるキャバ嬢に癒しを求め、キャバクラに通ってしまう男…。
そのために今日も厳しい仕事を頑張って、「ツライ…」と言いながら、キャバクラへ通って
しまうのをどうか許してほしい…。